Adobe社が2020年末をもってFlash Playerのアップデート・配布を終了することを発表しました。今でこそjQueryやら何やらありますが、以前はWeb上の動的コンテンツはFlashばかり。Flashでつくられたゲームやおもしろムービーなんかもたくさんあって、色々と楽しませてもらいました。
わたしも長いことWeb制作をやっているので、Flashで色々つくってきましたし、Flashのプログラミング言語ActionScript3.0も勉強して書けるようになりました。結局使えなくなっちゃいますが…(笑)
スマホの台頭とともに減ってきた技術ではありますが、とはいえFlashが使われているサイトもまだまだたくさん見かけます。そのままにしておくとどうなるのか、サポート終了に向けてどうしていったらいいか、まとめてみました。
Flashをそのままにしておくとどうなるか
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アクセスが減っていく
すでにスマートフォンでは特別なアプリなどを使わない限りFlashのコンテンツは見られませんし、Apple、Facebook、Google、Microsoft、MozillaなどがこぞってFlashを他の技術に置き換える方向で進んでいるので、PCのブラウザでも特別にプラグインをインストールしない限りFlashが見られなくなっていきます。見られないコンテンツがあるサイトには、閲覧者も来なくなります。
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セキュリティ的にも心配
Playerの配布/アップデートが終了するということは、セキュリティ対応もしなくなるということ。悪意のあるプログラムが出てきたとしても、誰もサイトや利用者を守ってくれません。
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検索順位も落ちていく
閲覧者が見ることができないコンテンツがあり、サイトのセキュリティ的にも問題があるとなれば、検索エンジンの評価ももちろん引き下げられます。被リンクがたくさんあっても更新頻度が高くても、Flashコンテンツを削除するか置き換えない限り検索順位は下がっていくでしょう。
Flashサポート終了に向けてどうしていったらいいか
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Flashコンテンツが自サイト内にいくつあるか調べる
大きなムービーやゲームなど以外に、小さなバナーやメニュー、効果音などにもFlashは使われていたりします。まずは自分のサイトの中にFlashコンテンツがいくつ使われているかを調べて書き出しましょう。
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Flashコンテンツを別の技術で置き換えていく
Flashで行なっていたことを、1つ1つ別の技術で置き換えていきます。動画ならYouTubeの埋め込みなども利用できますし、動くバナーやメニューはjQueryやCSSなどでも同じことができるはず。HTML5の仕様に則った技術で置き換えれば安心です。
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いっそサイト丸ごとリニューアルする
Flashコンテンツを置き換えるのには手間もかかりますし、まだFlashが使われてるサイトはたぶんスマホ/タブレット対応(レスポンシブ化)もしてなさそうなので、この機会にサイト自体をリニューアルするのもアリだと思います。リニューアルする場合は、Flashの代替技術に詳しくて、レスポンシブ化も得意な制作会社を選びましょう。
まとめ
サポート終了は2020年末で大慌てする必要はないですが、Flashが標準で見られなくなり、SEO/SEM的にも評価されなくなる流れは2020年を待たず今後加速していきます。なるべく早めにFlashコンテンツを1つ1つ自分で置き換え、またはサイト丸ごとプロにリニューアルしてもらいましょう。
制作会社に任せる際は、Flashの代替技術に詳しくて、スマホ/タブレットにレスポンシブで対応してくれるところを選びましょう。
ホームページの新規制作/リニューアルに、まだFlashを使おうとする制作屋さんも残念ながらいます。リニューアルしたばかりでつくり直しになってお金と手間を無駄にしないようお気をつけください。何か疑問に思ったら当社にご相談いただいても構いません。できる範囲でお答えいたします。